スラム街のリストランテ

たいへ〜ん!わたしたちがハッピーセットになっちゃった!!

20円を笑うもの

格安チケットの自動販売機。

よく使わせてもらってます。

駅に向かう途中にあればですが。

 

お得か?

と言われれば微妙。

浮いたとしても10円かそこらです。

 

しかし手に入るのは10円のみにあらず。

10円なんて手に入れたところで人生は全く変化しない。

 

手に入るのは『お得感』です。

 

節約もどきをして「フフン」となるのが良いのです。

 

 

 

〜学生時代〜

 

大学から友人数人で飲みに向かう。

予約した店は少し離れたところにあるので電車に乗って移動します。

 

片道180。

格安チケットでは170円。

 

しょっぱい!!

 

しかし道中にあるのでお得感を求め

「ちょっと買うわ!」

と足を止めます。

 

格安チケットを利用した事がない友人が

「なにそれ?得なん?」

と問うてくる。

 

得か...?

いや10円は...得か...?

安くなってないかと聞かれれば安くはなっている...

 

「安くはなってる」

 

嘘じゃないから。

本当に安くはなってるから。

 

「マジ?ついでに買ってや!」

 

こいつ、卑しいやつなんですわ。

しかし自動販売機は2枚一緒にしか買えない仕様になっている。

ついでは全く苦ではない。

 

「はい、170円な。」

 

敵「ごめん!小銭150円しかないわ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

待てや。

 

 

180円のものを

 

170円で買おうとしたら

 

190円になった。

 

 

 

オーーーイ!!!!

 

 

オイオイオーーーーーーイ!!!!!

 

 

お得感を得ようとしたら...なんか...

本来の運賃よりも高くなって...?

 

いや...損...してるか..?

 

20円だし...

 

 

「オイ!!!20円返せよ!!!」とか言おうものなら

くっせぇホームレスのジジイと同じだし、

正直小銭なんぞはそんなに欲しくもない...

 

ケチ感からこんな事を思ってるわけじゃなくて...わかってくれ誰か...

 

 

 

 

僕は脳がなんか変になっちゃったまま

「うん、ええよ。」と

20円とお得感を友達にくれてやるのだった。